人のおもちゃを取りあげ、押し倒す暴れん坊、思いやりがないわけではありません

思ったまま行動してしまうやんちゃなタイプ、思いやりがないわけではありません


「うちの子、お友達とのトラブルが多くて。公園に連れて行くとブランコに乗っている子を押しのけて自分が乗ってしまうし、児童館でも自分より小さい子のおもちゃを取り上げてしまったり意地悪なの。思いやりがないのかしら?」と5歳のD君のお母さん。D君は意地悪なわけでも、思いやりがないわけでもありません。ただ単にブランコに乗りたいだけ、おもちゃで遊びたいだけ。自分の気持ちのままに行動してしまい相手の気持ちまで考えることができないだけなのです。

 

思いやりとやさしさは、相手の気持ちを感じる「想像力」ではぐくまれていきます


「思いやり」「やさしさ」を育むのは、共感力が発達する5歳頃が最適です。この時期に周囲の人との関係を、自分が意地悪や乱暴をしたら相手がどんな気持ちになるかを体験しながら学ぶことができるため声かけで導きましょう。特に男の子は女の子に比べて想像することが苦手なため、自分自身で体験することが、思いやりややさしさのベースとなる「共感する力」を育む近道です。

 

「想像力」を養うためには絵本やごっこ遊びで疑似体験が効果的です


自分のしたいように行動してしまうことを心理学では“自己中心性”と呼び、2歳から7歳くらいの子どもの特徴と言われています。この時期に様々な感情の体験を積み重ねていくことで共感する力が育ち、人を思いやる気持ちがはぐくまれていきます。

実際に体験する機会が少ない場合は、ごっこ遊びや絵本を使って“疑似体験”させてあげることも可能です。登場人物が乱暴をしていて周囲の人が悲しい思いをしている絵本や、ごっこ遊びで乱暴されている側の気持ちを疑似体験させてあげましょう。

 

思いやりを持った行動がとれたときは「ありがとう」と抱きしめてあげよう


共感する力を育むうえでもうひとつ大切なポイント。それは人を思いやったときに相手が喜び自分もうれしい、という体験をたくさんさせてあげることです。大人が人に思いやりを持ったり優しくしたりできる理由は、相手の喜びを感じ、自分もうれしかった気持ちを体験しているから。子どもが思いやりを持った行動をとれたとき「ありがとう」とぎゅっと抱きしめてあげてくださいね。

 

今日の1日1成長


思いやりは、共感する力を育むことで生まれます。様々な気持ちを体験させましょう。

ママの思いやりも1成長、子どもの共感力も1成長。

玉井ユカコ(文)うえだきょうこ(編集)日本キッズコーチング協会理事長竹内エリカ(監修)http://jakc.or.jp/

幼児教育家 日本キッズコーチング協会理事長。2児の母。20年にわたり発達心理について研究し、約15,000人の親子に携わる。発達支援では多動症・不登校の克服、運動指導では全国第1位他、14賞のコーチ実績がある。「竹内エリカのわくわく子育てCafe」パーソナリティ。竹内エリカから直接メッセージが届く「ママのためのワンポイントコーチング100」登録受付中

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